第十二問 『4回戦』

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・・・ 「それでは、試験召喚大会4回戦を始めてください」 ん?翔子がこっちによってきたな、なんか用か? 「・・・裕介、友里。私は負けない」 翔子はただならない威圧感を俺にあたえ、去っていった。 まさかの宣戦布告か? 翔子は優勝したい理由があるのかな? ま、今回は勝ちをあげるけどな。 「ゆう君、どうしたの?」 「いや、なんもないよ」 ほんとはいろいろとなんもあるけどな。 「「「「試獣召喚!」」」」 『Aクラス 霧島翔子   数学   463点      &  Aクラス 木下優子        380点』 さすが強いなぁ 『Aクラス 椎名友里   数学   391点      &  Fクラス 不知火裕介        8点 』 「「「・・・・」」」 沈黙か。今回観客もいる分沈黙は結構辛いなぁ。 「なんか、その、ごめんなさい」 俺はこの空気に耐えられずあやまるしかなかった。 あ、観察処分者ってもう解除してくれたのかな? もししてなかったらそうとう痛そうなんだけどな。 でもここまで勝ち上がっておいて棄権って不自然だよね・・・ どうしよう どうしようもないな 解除されてることを願っておくか。 「ゆう君?これは私に喧嘩を売ってるってことでいいのかしら?」 わけがわからない 「いやいや、俺数学できないって言ってなかったっけ?」 「それでも8点はないでしょ。3回戦で500点overってきいたから警戒してたのに・・・」 優子さんはあきれてるのか?でも苦手は苦手なんだからしょうがないだろうに。
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