第十二問 『4回戦』

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「じゃあ、行くよ?」 優子さんの召喚獣が俺の方に突っ込んでくる。 「友里えもん助けて!」 この点数の2桁差っていう絶望をみせつけられてるのに戦いたいと思う人がいるだろうか? 「無理よ!ゆう君は翔子ちゃんの相手できるの?」 友里えもんはスルーされたな。別にいいけどさ。 どうやら、友里は翔子の相手をしてるらしい。 ま、俺はどっちが相手でも絶望なんだけどな。 フィードバック的な意味で できることなら俺をほっておいて2対1で友里が倒されてから俺が降参してもいいような状況になるのがありがたいんだが。 なるわけないよなー そんなことを考えながらも俺は召喚獣を観察処分者をやっていたことを生かし巧みに操り攻撃を避けてるんだが・・・ 「優子さん?そんな本気で殺しにこなくていいんだよ?」 なぜか優子さんの一撃一撃が俺にとっての致命傷レベルの攻撃になってる。 この点数だから大体致命傷になるんだけどね。 それに動かしててわかったんだがこれフィードバックまだ解除されてないな。 それがわかったからそろそろ軽い攻撃にかするか当たってさっさと終わりたいんだが。 「え?どうして?」 この人俺の召喚獣がフィードバックありの特別製って知らないの? 俺とババアの取引を知ってるわけないから遅刻王=観察処分者=フィードバックにならないのかな? もしかしてとぼけてるの? 「俺の召喚獣フィードバックがあるからもうちょっと優しく攻撃してくれたらなー、とか思ってるんだけど」 ここは素直に言ってみよう。
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