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「嫌よ」
優子さんの答えは俺の淡い期待を見事ぶち壊してくれた。
「どうしてとか聞いていいですかね?」
こういうときは刺激しないように丁寧に聞くのが基本だよな。
理由があるなしで俺のとれる選択肢がかなり変わってくるからな。
俺の命がかかってるんだうまくやるさ。
「さぁ?私の気まぐれよ」
理由なしか・・・めんどくさいなぁ
ここで選択肢は3つになる。
1、うまく説得する。
2、友里の負けを待つ。
3、翔子と相手を変えて同じ頼みをしてみる。
1はこっちがかなり譲歩しなくちゃいけなくなるからあんまりとりたくない。
2はかなり難しいな。1撃でもくらったら終わりのこの状況をそう長い戦いを終わるまで待つのは骨が折れる。
3は一番無理な選択肢だな。もしそんなことして後で友里にバラされたりしたらなにがあるかわかったもんじゃない。
現実的に1にしようかな?
「優子さん、ちょっといいですか?」
俺は召喚獣を一旦下がらせる。
「なによ」
追撃してところをみて話を一応きいてくれるみたいだ。
「俺は負けでいいので軽く攻撃してくれませんかね?」
まずはこの俺にはなんのデメリットもないが相手には勝ちというメリットがある条件を提示してみる。
これで解決したら万々歳なんだがな。
ま、あんまり期待はできないな。
「いいわよ」
まさかこれで終わるとは思わなかった。
万々歳だ。
「なら、軽く攻撃してくださいよ?」
俺は召喚獣を優子さんの召喚獣のところに歩かせる。
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