第十二問 『4回戦』

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「早く答えないとどうなるかわからないわよ?」 ギシッギシッ 俺の腕が悲鳴をあげだす。 まじで折れそうなんけど?秀吉はこれで答えさせられたのか・・・ 「落ち着いて話し合いましょうよ!!」 だが、これ答えにくい・・・。 これ、十中八九犯人俺なんだよな。たしかに俺は前にFクラスのやつに教えた覚えあるから。 だから問題なのは優子さんが俺にどうやって目星をつけてきたのか、という点だ。 優子さんは確信はしてないけど疑いはしてる。これも謎が謎を呼んでる。 これは俺の容姿を聞いて目星をつけたのか? それとも俺以外にも犯人がいると聞いて犯人が複数いるみたいで確信がもてない? 情報が少なすぎる・・・! 「い、いやいや。俺は優子さんのそんな趣味知らなかったから。お、落ち着いてよ」 ボキッ 俺の腕は折れたみたいだ。 「痛えええぇえぇぇぇええ!!」 「嘘はいけないわねぇ!」 なぜだ!なぜ俺の嘘が看破された!? さっきの発言は迂闊だったか!? 「勝者 霧島・木下ペア!」 どうやら友里も負けたみたいだ。 「勝負ついたみたいね。なら話はあっちでしましょうか」 にっこりとしながら言ってるけど俺はその笑みがとても怖いです。 「友里えもーん。助けてー」 SOS!SOS! 「はぁ・・・負けちゃった。翔子ちゃんやっぱり強いねー」 「・・・友里も強かった」 聞いちゃいねぇ・・・ 俺は優子さんに引きずらて人目のつかないところまでつれてかれ、 記憶が曖昧になるほどの恐怖を教えられた。 俺はこれを教訓に他人のプライベート情報を勝手に教えないように心に誓った。
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