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翌朝、俺は少し上機嫌に学校の準備をすすめる。
昨日の秀吉の話によるとDクラスに戦争で勝ったらしい。
戦争といっても喧嘩とかそういうものではない。文月学園にある<試召戦争>である。
<試召戦争>とは科学とオカルトにより偶然に完成された<試験召喚システム>によりテストの点数に応じた強さを持つ<召喚獣>を喚び出して戦うものである。教師の立会いの下で行使が可能となっている。
そして、この戦争の勝者にはクラスの設備交換ができる権利を得られる。
しかし、この戦争勝つのは簡単なことではない。クラスわけはテストの結果でわけられており、クラスの戦力の差は歴然である。
さらに文月学園ではテストの点数の上限がない。つまりAクラスなどでは、テストの点が200点や300点なんかがいるわけだ。
しかし、その中でDクラスに勝ったらしい。
これは素直にすごいと思う。まぁ、偶然に姫路がいたし雄二がうまいことやったんだろうけど。
クラスを交換するのならおいてある教科書とか移動させないといけないから早くいかないとな。
それにしてもまさか新学期早々にクラス設備があがるとは思ってなかった。
俺は今日はちょっとはやめに家をでた。
・・・
「おはよう、明久」
「え?裕介?連日遅刻するわけにはいかない!」
そういって明久は走って学校に行ってしまった。
「えー、それ俺が毎日のように遅刻してるみたいないいようじゃん・・・」
「その通りだろうが、おまえほど遅刻してるやついねぇよ」
「あ、おはよう雄二」
「おはよう、でなんで今日はこんなに早いんだ?」
「だってクラス変わるんでしょ?準備とかいるかとおもって」
「は?なにいってんだ?」
「え?昨日Dクラスに勝ったんじゃないの?」
「ああ、そのことか。確かに勝ったがクラス設備は交換しなかったんだ」
「なん・・だと・・」
某死神代行さんのようにつぶやく。
「まぁ、そういうことだ。てか遅刻せずに来れるんだったら毎日普通に来いよ」
「それは無理」
「そうかい」
はぁ・・・朝からもうテンションだだ下がりだよ。
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