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「へぇー、雄二たちは姫路たちと戦ってるのか」
Fクラスに戻ってきた俺はなぜかチャイナドレスを着ている真帆ちゃんに今の状況を聞いていた。
「そうだよ、お兄ちゃんは勝ったの?」
「負けちゃったよ」
「えー、負けちゃったのー?」
「そうなんだよ。相手がちょっと強かったんだ。で?真帆ちゃん、どうする?」
不満そうな顔をしてたので軽くいいわけをする俺。いいわけなんかできないほど圧倒的な点数差だったけどな。
「どうする?」
首を傾げる真帆ちゃんかわいいな。さすが俺の心のオアシス。
「これからだよ。清涼際見て回る?それともここにいる?」
ま、俺としてはどっちでもいいな。
ちゃんと姫路の転校の件も召喚大会4回戦の一般公開で貢献したしな。
・・・8点だったけど。あんな試合見てないだろうからFクラスがあそこまで勝ちあがってきた事実だけ伝わるだろう。
「うーんとね。できたらお兄ちゃんと回りたいかな?」
できたらか。この店を心配してるのかな?
俺は心配してない。このFクラスの仲間を信じてるからな。
「大丈夫だよ。ここには頼れるみんながいるからね」
周りを見渡せばFクラスのみんなが働いてる。これなら大丈夫だろう。
「じゃあ、行く!」
真帆ちゃんは俺に抱きついてくる。
「ああ、行くか。秀吉ー、ちょっと行ってくるな~」
俺は少しはや歩きで真帆ちゃんと教室を出る。
「裕介か。ってちょ、ちょっと待つのじゃ」
なんか背後から聞こえてくるけど幻聴だろう。
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