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「みんなおはよー」
そういって俺は教室に入る。
「裕介貴様騙したな!」
明久が俺のあいさつにすぐさま反応する。
・・・しかし、なにいってんだこのバカは?
「騙されたのは俺のほうだよ!」
「え?」
俺は明久に事情を一通り話す。
「ああ、そういうことだったんだ。でも裕介が遅刻しないなんて明日は雪でも降るのかな?」
「おい、喧嘩うってんのか」
「それより明久、昨日の後始末はいいのか?」
昨日の後始末?戦争のことか?
「吉井っ!」
「ごぶぁっ!」
いきなり明久が殴られる。
ざまぁ
「し、島田さんおはよう・・・」
すげぇなあいつ、殴られてあいさつで返すとか。もしかしてMなのか?
「おはようじゃないわよっ!」
あれ?なんかかなり島田はご立腹の様子だな。
昨日なんかあったのか・・・?
「アンタ、昨日ウチを見捨てただけじゃ飽き足らず、消火器のいたずらと窓を割った件の犯人に仕立て上げたわね・・・!」
あぁ、そんなことがあったのか。因果応報だな、明久。
まぁ、今日は昨日のDクラス戦の消費点数を補充するために1日中テストらしいし適当に教科書でも眺めるか・・・
俺は自分の席について教科書を眺めながらテスト開始を待った。
・・・
「うあー・・・づがれだー」
明久がそう言って机に突っ伏す。
「うむ。疲れたのう」
な・・・
「ポニーテール・・・だと・・・」
秀吉は髪をポニーテールにしていた。俺のハートに超ストライクだ。
「俺実は、ポニーテール萌えなんだ」
ある世界の変革を止めたセリフを言いながら、俺は秀吉の手をとる。
「そ、そうか、変じゃないかのう?」
「いや、やばいほど似合ってるよ。秀吉!」
俺はテンションを無駄にあげて、べた褒めする。
「ありがとうなのじゃ」
そういって照れ臭そうに微笑む秀吉は反則級に可愛かった。
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