第二問 『弁当と協力要請』

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「みんなおはよー」 そういって俺は教室に入る。 「裕介貴様騙したな!」 明久が俺のあいさつにすぐさま反応する。 ・・・しかし、なにいってんだこのバカは? 「騙されたのは俺のほうだよ!」 「え?」 俺は明久に事情を一通り話す。 「ああ、そういうことだったんだ。でも裕介が遅刻しないなんて明日は雪でも降るのかな?」 「おい、喧嘩うってんのか」 「それより明久、昨日の後始末はいいのか?」 昨日の後始末?戦争のことか? 「吉井っ!」 「ごぶぁっ!」 いきなり明久が殴られる。 ざまぁ 「し、島田さんおはよう・・・」 すげぇなあいつ、殴られてあいさつで返すとか。もしかしてMなのか? 「おはようじゃないわよっ!」 あれ?なんかかなり島田はご立腹の様子だな。 昨日なんかあったのか・・・? 「アンタ、昨日ウチを見捨てただけじゃ飽き足らず、消火器のいたずらと窓を割った件の犯人に仕立て上げたわね・・・!」 あぁ、そんなことがあったのか。因果応報だな、明久。 まぁ、今日は昨日のDクラス戦の消費点数を補充するために1日中テストらしいし適当に教科書でも眺めるか・・・ 俺は自分の席について教科書を眺めながらテスト開始を待った。 ・・・ 「うあー・・・づがれだー」 明久がそう言って机に突っ伏す。 「うむ。疲れたのう」 な・・・ 「ポニーテール・・・だと・・・」 秀吉は髪をポニーテールにしていた。俺のハートに超ストライクだ。 「俺実は、ポニーテール萌えなんだ」 ある世界の変革を止めたセリフを言いながら、俺は秀吉の手をとる。 「そ、そうか、変じゃないかのう?」 「いや、やばいほど似合ってるよ。秀吉!」 俺はテンションを無駄にあげて、べた褒めする。 「ありがとうなのじゃ」 そういって照れ臭そうに微笑む秀吉は反則級に可愛かった。
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