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「きちんと俺達の分とっておけよ」
「大丈夫だってば。あんまり遅いとわからないけどね」
「そう遅くなる予定はないから大丈夫だ。じゃ、行くか」
「じゃあ、私もお手洗いに行ってから行くね」
そういって雄二と島田もいっしょに教室を出た。
・・・
飲み物を買い、島田と分かれてから俺と雄二は廊下を飲み物を持って廊下を歩く。
「裕介、次のBクラス戦なんだが」
「おいおい、また戦争するのかよ」
「そうだ、それでおまえにも手伝ってもらいたいんだが」
「だが断る」
「やっぱりか」
「なんだよ、俺の返答わかってたのかよ」
もうちょっとおもしろい反応を期待してたのに。
「伊達に1年間一緒にすごしてねぇよ」
「そうかい」
そういって俺らは飲み物を持って屋上に向かった。
・・・
ようやく俺と雄二は屋上についた。
「おう、待たせたな!へー、こりゃ旨そうじゃないか。どれどれ?」
「あっ、雄二」
雄二はそういって素手で卵焼きを口に放り込み、
パク
バタンーーガシャガシャン、ガタガタガタガタ
え?
「さ、坂本!?ちょっと、どうしたの!?」
遅れてやってきた島田が雄二に駆け寄る。
・・・いったい雄二はどうしたんだ?そういえばあっちにムッツリーニも倒れてるな・・・そう考えているとなにやら雄二と明久がアイコンタクトをしていた。内容はこうだ。
『毒を盛ったな』
『毒じゃないよ、姫路さんの実力だよ』
なんてことだ・・・!必殺料理人だと・・・!
「あ、足が・・・攣ってな」
姫路を傷つけないようにウソをつく雄二。おまえ、今最高に輝いてるよ。
「そ、そうだな。俺と一緒にダッシュで階段あがってきたもんな」
ちょっとテンパりながらも雄二のフォローをいれる。
「そうなの?坂本ってこれ以上ないくらい鍛えられてると思うけど」
まぁ、そうだろうな。俺もそう思うよ。
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