第二問 『弁当と協力要請』

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もしかして嫌がっているのがバレたか!? 「ごめんなさいっ。スプーン教室に忘れちゃいましたっ」 たしかにこのヨーグルトみたいなドロドロしたものものにはスプーンがいりそうだ。 「取ってきますね」 そういって姫路は階下へ消えていった。 「では、この間にいただいておくとするかの」 「それではオペレーションΩ(俺命名)を開始しよう」 「秀吉、裕介恩に着る」 「2人ともありがとう」 そういって秀吉はデザートを口にした。 「むぐむぐ。なんじゃ、意外と普通じゃとゴばぁっ!」 「ほうほう。悪くない味じゃないゴふぉっ!」 俺と秀吉はそういって倒れた。 俺は消ゆく意識のなかでこんな会話を聞いた。 「・・・雄二」 「・・・なんだ?」 「・・・さっきは無理矢理食べさせてゴメン」 「・・・わかってもらえたならいい」 こうして、オペレーションΩは2人の尊い犠牲により成功を収めた。 ・・・ 「ねぇ、不知火ちょっといい?」 「ん?どうかしたか?」 俺は呼ばれたの方を向く。そうすると島田に後ろには姫路と秀吉がいた。 「実は不知火君にお願いがあるんです」 「そんなに改まってなんのお願いだ?」 「それは次の試召戦争に手を貸してほしいのじゃ」 くっ、雄二め。あきらめてなかったのか・・・!しかも美少女たちを使って俺を利用しようとするとは・・・! 「え・・・それは・・・ちょっと・・・」 「なんで駄目なの?」 チラッと元凶の方を見てみる。 なんか明久とジャンケンしてるし・・・ 「お主の力が必要なのじゃ」 「お願いです、不知火君」 くそっ、俺には断れない・・・でも参加したくない。こういう時には・・・! 「うん、善処するよ。トイレ行ってくるね」 そういって俺は逃げた。
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