第二問 『弁当と協力要請』

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・・・ 今は午後のテストも無事終了し、放課後 「・・・言い訳を聞こうか」 なんか明久が千切れかけた袖を手で押さえながら雄二に詰め寄っていた。 「予想通りだ」 ふむ、明久は雄二に騙されてBクラスに宣戦布告でもしてきたのかな? 「くきぃー!殺す!殺し切るーっ!」 殺しkillだと?バカのくせにうまいこというじゃねぇか。 「落ち着け」 そういって雄二は明久に鳩尾に強烈な一撃をいれる、当然明久は倒れた。 「裕介帰ろうぜ」 どうやら俺に話があるようだ、俺も話がある。 「おう、いいぜ。じゃあな、明久ー」 「明久、先に帰ってるぞ。明日も午前中はテストなんだから、あんまり寝てるんじゃないぞ」 雄二お前結構鬼畜だな・・・ ・・・ 「おまえの差し金だろ?」 「ん?なんのことだ?」 にやりとしながら俺に聞いてくる。 「わざわざ、女子達に頼んで参加させようとするんてまわりくどい手つかいやがって」 「それでおまえが参加してくれることに俺は驚いたよ」 あんな美少女達に頼まれて断るやついるの?てか・・・ 「俺は善処するといっただけだぞ」 「ん?まぁ、同じようなもんだろ?」 はぁ・・・、こいつは・・・ 「そんなに勝ちたいのか?」 「そうだな、下位クラスで上位クラスに勝つことが目的でこの学園にはいったもんだしな」 へぇー、そうだったのか。だから駒全部は確保しておきたいのかね。 「おまえは無駄に記憶力いいしな」 「無駄にってなんだよ無駄にって」 「期待してるぜ?」 「善処するよ」 ふとおもったが、善処するって便利な言葉だよな。そういっていればどうにか乗り越えられるしな。 そんなことを考えながら俺は帰路についた。
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