第零問 『プロローグ』

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「ふぁ・・・朝か・・・・・」 俺は軽く伸びをしながらベッドから立ち上がると、カーテンを開ける。すると、思わず目を細めてしまうぐらいの眩しい朝の日差しが俺の部屋に入ってきた。 「おお、いい天気じゃないか。ん・・・あれは・・・」 俺が何気なく外を眺めていると、偶然同じ学校の制服を着た登校中の茶髪の男子生徒を目に入った。 「これは新学期初日遅刻はなしか!やっぱり新学期早々遅刻なんてしてたらクラスの印象悪くなるしな、急いで行くとするか!」 さっきから独り言を言っているこの少年の名は 不知火 裕介(しらぬい ゆうすけ)。通っている文月学園では<遅刻王>と不名誉な称号をもっていたりする。 つまり、クラスの印象はもう悪い。 「さてっ、準備もできたことだし。行くとしますか!」 そう言って、少年は焼きたてのトーストを片手に文月学園に向けて歩き始めた・・・
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