第三問 『Bクラス戦』

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「それで?協定ってなんだったんだ?」 そっと話題をずらしておく 「ん?それは4時までに決着がつかなかったら戦況をそのままにして続きは明日午前9時に持ち越し。その間は試召戦争に関わる一切の行為を禁止するってやつだ」 なんだその協定は・・・?こっちにしか得がないぞ 「相手の意図が読めないな」 「だが、こっちに対してかなり都合の良い協定だ。結ばない理由はない」 「まぁ、確かにな。でも警戒しとけよ?」 「ああ、それは百も承知だ」 嘘つけ、騙されて協定結びに教室あけたくせに・・・ と心の中でつぶやく 「それでみんなはもう出陣したの?」 「そうだ、おまえもさっさと行って来い」 「はいはーい」 そう返事をして俺は教室をでる といっても戦争には参加するきは微塵もない 俺はとりあえず空き教室に待機しておいた ・・・ あれ?なんか隣の教室が騒がしいな 俺は壁に近づき隣の教室の様子をうかがう 「島田さん!」 ん?明久か? 「よ、吉井!」 なにやってんだろ? しかし、ここだけきくとドラマのワンシーンみたいだな 『そこで止まれ!それ以上近寄るなら、召喚獣に止めを刺して、この女を補習室送りにしてやるぞ!』 へぇー、クラスメイト達も卑怯者の集まりなのか? 「総員突撃用意ぃーっ!」 あれ?明久なにいってんだ?島田人質じゃないのか? 『隊長それでいいのか!?』 明久が隊長なのか・・・明らかな人選ミスだと思うのは俺だけだろうか・・・ 『ま、待て、吉井!』 『コイツがどうして俺たちに捕まったと思っている?』 「バカだから」 「殺すわよ」 バカは明久、おまえのほうだよ 『コイツ、お前が怪我したって偽情報流したら、部隊を離れて1人で保健室に向かったんだよ』 ほぉ、恋は盲目ってか?
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