第三問 『Bクラス戦』

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「島田さん・・・」 「な、なによ」 「怪我をした僕に止めを刺しにいくなんて、アンタは鬼か!」 さすがは明久俺の予想の斜め68度上をいってくれる 「違うわよ!」 「ウチがアンタの様子を見に行っちゃ悪いっての!?これでも心配したんだからね!」 ツンデレがデレたよ 「島田さん。それ、本当?」 「そ、そうよ。悪い?」 『へっ。やっとわかったか。それじゃ、おとなしく』 「総員突撃ぃーっ!」 明久、おまえは俺を裏切らないな 「どうしてよっ!?」 「あの島田さんは偽者だ!変装している敵だぞ!」 『おい待てって!コイツは本当に本物の島田だって!』 おうおう、いいように狼狽してるみたいだな 「黙れ!見破られた作戦にいつまでも固執するなんて見苦しいぞ!」 『だから本当にーー!』 『ぎゃぁぁぁー・・・!』 『たすけてぇー・・・!』 Bクラスのやつらはやられたみたいだな 「皆、気をつけろ!変装を解いて襲い掛かってくるぞ!」 「よ、吉井、酷い・・・。ウチ、本当に心配したのに・・・」 くっ、このドラマおもしろすぎる 「まだ白々しい演技を続けるか!この大根役者め!」 「本当よ!本当に心配したんだから!」 「取り囲むんだ。いくらBクラスでも、この人数なら勝てるから」 「本当に、『吉井が瑞希のパンツを見て鼻血がとまらなくなった』って聞いて心配したんだから!」 「包囲中止!コレは本物の島田さんだ!」 そこで判断するのかよ 「島田さん、大丈夫だった?」 「・・・・・・」 「無事で良かったよ。心配したんだからね」 「・・・・・・」 「教室に戻って休憩するといいよ。疲れてるでしょう?」 「・・・・・・」 「あー、島田さん。実はね」 「・・・なによ」 「僕、本物の島田さんだって最初から気付いてたんだよ?」 「ぷっ・・・あーはっははは」 やばい笑いがおさまらない くそっ、明久め笑わしてくれる 「裕介?近くにいるのちょっと助け・・・いたいいたい裕介Help meぃぃぃぃぃ」 ほんとにおもしろいな明久は
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