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「明久、裕介、随分と思い切った行動に出たのう」
終戦後、Bクラスにやってきた秀吉に、最初にそんなことを言われた。
「うぅ・・・。痛いよう、痛いよう・・・」
「たしかにこれはかなり痛い・・・」
とにかく手が痛い、100%全てが返るわけじゃないとは言え、素手で鉄筋コンクリートの壁を壊したんだから、その痛みは並じゃない。
「なんとも・・・明久らしい作戦じゃったな」
「で、でしょ?もっと褒めていいと思うよ?」
「後のことを何も考えず、自分の立場を追い詰める、男気溢れるすばらしい作戦じゃな」
「・・・遠まわしにバカって言ってない?」
さすがの明久でも気づくか
「ああ、本当にまっすぐなバカだよ。おまえは」
俺は笑いながら明久にそう言う。
「ま、それが明久の強みだからな」
さらに、雄二がバンバン明久の肩を叩く。
「さて、それじゃ嬉し恥ずかし戦後対談といくか。な、負け組み代表?」
「・・・」
真っ白になり床に座り込んでいる根本。さっきまでの威勢はどこいった?
「本来なら設備を明け渡してもらい、お前らには素敵なちゃぶ台をプレゼントするところだが、特別に免除してやらんでもない」
え?
周囲も皆騒ぎ始める。
「落ち着け、皆前にも言ったが、俺達の目標はAクラスだーー」
ひょ?
Aクラス?
え?
なにいってんだ?
いやいや、Aクラスだと?
いやいや、Cクラスの聞き間違いか?
いやいや、それならBクラスのほうが設備いいから意味ないだろ。
ならAカップっていったのか?
雄二は貧乳が好きだったのか?
いや、『貧乳はステータスだ希少価値だ』って言葉はあるがこのBクラスの設備交換しないのと関係あるか?
・・・ないな
なら本当にAクラスなのか?
雄二はAクラスの危険さがわかってないのか?
Aクラスは俺にとってはデッドマン・ワンダーランドだよ!
子守唄がきこえてくるよ!
ああ、どうやって避けよう・・・
絶対俺参加させられるよな?
学校をさぼるのは・・・
駄目だな後どうなるかわかったもんじゃない!
はぁ・・・
俺があのくそババアにバレなければ
いろいろばれたのが運のつきだったよ。
どうしよう・・・
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