381人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
・・・
「では、両クラス共準備は良いですか?」
Aクラス担任かつ学年主任の高橋先生が立会人を務めるらしい
「ああ」
「・・・問題ない」
一騎打ちの会場はAクラス。こっちの方が広いし、腐った畳が敷き詰められたFクラスじゃあ締まらないしな
「それでは1人目の方、どうぞ」
「アタシから行くよっ」
向こうからは秀吉の姉さん。木下優子さんか
対してこっちは
「ワシがやろう」
きっと秀吉なら姉の苦手科目や集中力の乱し方を知っているはず。一応勝機はありそうだな
「ところでさ、秀吉」
「なんじゃ?姉上」
「Cクラスの小山さんって知ってる?」
「はて、誰じゃ?」
ん?Cクラスの小山さんって秀吉が話してくれた・・・
「じゃーいいや。その代わりちょっとこっち来てくれる?」
「うん?ワシを廊下に連れ出してどうるんじゃ姉上?」
秀吉が秀吉の姉さんのフリして罵倒しまくった相手じゃなかったっけ?
『姉上、勝負はーーどうしてワシの腕を掴む?』
『アンタ、Cクラスで何してくれたのかしら?どうしてアタシがCクラスの人たちを豚呼ばわりしていることになっているのかなぁ?』
『はっはっは。それはじゃな、姉上の本性をワシなりに推測してーーあ、姉上っ!ちがっ・・・!その関節はそっちに曲がらなっ・・・!』
ガラガラ
扉を開けて秀吉の姉さんが戻ってくる
「秀吉は急用ができたから帰るってさっ。代わりの人出してくれる?」
「い、いや・・・。ウチの不戦敗でいい・・・」
にこやかに笑いかけながらハンカチで返り血を拭う秀吉の姉さん。返り血って・・・
「そうですか。それではまずAクラスが1勝、と」
『Aクラス 木下 優子
生命活動 WIN
V S
Fクラス 木下 秀吉
DEAD』
まだ生きている・・・生きていると信じてるぞ秀吉・・・!
最初のコメントを投稿しよう!