第六問 『隠し事』

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「3対2でAクラスの勝利です」 テストを受けていた別室にはいった俺たちはそう告げられた まぁ、そうですよねー 「・・・雄二、私の勝ち」 「・・・殺せ」 雄二はあれで勝てるとでも思っていたのだろうか? 「いい覚悟だ、殺してやる!歯を食い縛れ!」 明久がお怒りのようだな 「吉井君、落ち着いてください!」 姫路に止められる明久 「だいたい、53点ってなんだよ!0点なら名前の書き忘れとかも考えられるのに、この点数だとーー」 「いかにも俺の全力だ」 「この阿呆がぁーっ!」 「アキ、落ち着きなさい!アンタだったら30点も取れないでしょうが!」 「それについて否定はしない!」 「それなら、坂本君を責めちゃダメですっ!」 雄二のフォローでもしたら恩売れるかな?ここは売ったほうがいいな 「そうだぞ、明久おまえだって負けただろうが」 「くっ・・・、それを言われると痛いな」 明久は一応落ち着いたみたいだ 「・・・でも、危なかった。雄二が所詮小学校の問題だと油断しいなければ負けていた」 「言い訳はしねぇ」 しないじゃなくてできないじゃないのか? まぁ、口にはださんがな 「・・・ところで約束」 「・・・!(カチャカチャカチャ!)」 ムッツリーニ・・・おまえが期待してることは起きないと思うぞ 「わかってる。何でも言え」 「・・・それじゃーー」 翔子が小さく息を吸って、 「・・・雄二、私と付き合って」 そうくるのか 「やっぱりな。お前、まだ諦めてなかったのか」 「・・・私は諦めない。ずっと雄二のことが好き」 「そうかい・・・。で2つめの願いはなんだ?」 「・・・私とキスして」 「な!?」
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