第六問 『隠し事』

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これもう詰んだだろ・・・ バカとババア覚えとけよ・・・! 「・・・それであなたは何を隠そうとしてるの?」 そういえばなぜ翔子は俺の隠し事を知ろうとするんだ? 普通は他人が隠し事しててもここまでは気にならないはず てことは、なにか悟ってるのか!? 女の勘ってやつか?やっぱり勘は怖いな 「はぁ・・・。俺の隠し事なんかきくより雄二とキスしたほうがいいとおもうぞ?」 「おい!」 雄二がなんかいってくる。敗軍の将なんだから俺の犠牲になってくれよ 「・・・キスはいつでもできる。だけどあなたは今この有利な状況じゃなかったらまたここまで追い詰めるのは困難」 はぁ・・・、これは腹くくるしかないみたいだな 俺は諦めて眼鏡をのけ、カラーコンタクトをのける 「これが俺の隠し事だよ」 「え?桐原くん?」 まず1番に声を上げたのは明久だった 「「誰(ですか)?」」 そして、女子2人の声がかぶる 「桐原は俺の旧名字だよ」 「いや、そうじゃなくて不知火の・・・その、眼鏡のけた顔かわりすぎじゃない?」 「ほんとですね。眼鏡してるのがもったいないと思います」 ふむ、そうかな?うれしいこと言ってくれる 「まぁ、中学時代俺の姿は結構有名になったからな高校では隠しとこうと思ってな」 俺の<悪臣>の異名を俺の中学内では知らないやつなんていなかったからな 「おい、裕介おまえ・・・」 さっきまで呆然としてた雄二が俺の名を呼んでくる 「どうした?」 「どうしたじゃねぇぞ、このやろう」 そういって俺に殴りかかってくる雄二 「ちょ、なんで」 持ち前の反射神経をいかしギリギリで避けきる キレる若者怖いよ 「翔子ー、ちょっと助けてくれよ。お前の彼氏がなんか暴れだしてーーおっと危ない」 雄二の猛攻を避けながら要求する 「・・・それは裕介が悪い」 え?俺が悪いの?
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