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「ならば!三十六計逃げるに如かず!」
俺は部屋から駆け出した
・・・
「待ちやがれ!」
雄二は追ってきてるみたいだな
「誰が待てといって待つかバーーごふぁっ!」
後ろを向いた隙に雄二の一撃が俺の頬に入る
「なんで・・・!なんでいままで連絡いれてこなかった!」
・・・?
「いれる必要あったか?」
痛い頬をなでながらそう言う
「あたりまえだろうが!俺たちがどれだけ探したと思ってるんだ!」
えーと、俺の名前は他校とかには広まらなかったんだな。まぁ、広まらないようにしたんだがな
「あー、探してくれたのか。それについては謝るよ。ごめん、でもーー」
「・・・ごめんなさい」
「へ?」
いつの間にか翔子も追いついてた。てかなぜ俺のセリフにかぶせてきたし
「・・・裕介があの時ーー」
「あー!あれは俺のせいだよ。だからあやまらないでくれよ。俺も心配かけたみたいだからな。おあいこだな。・・・あ!やっぱりちょっとお願いをきいてくれるか?」
俺もセリフをかぶせる
「・・・なに?」
「俺が桐原だって友里のやつに言わないでくれるか?」
「だが断る」
「・・・無理」
なに・・・?しかも無理だと?
「2人ともなんで・・・?」
「俺が翔子に捕まったんだおまえも道連れに決まってるだろ?」
雄二それはいろいろ意味がわからない
「・・・もうメールした」
なん・・・だと・・・
再び俺は駆け出した
「おい、待て裕介。話はーー」
「・・・雄二は私とデートにいく」
「それはあとででもいいだろ!」
「・・・いますぐ」
バチバチッ
え?
俺は後ろをチラッと見ると雄二は意識を失ってるみたいだった
なにしたんだよ翔子・・・
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