第六問 『隠し事』

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・・・ ドンッ 俺は廊下を走ってたため曲がり角で誰かにぶつかる 「いったーい」 「ごめん、急いでいたんだ」 俺は転んでる娘に手を差し伸べる この娘結構かわいいな。金髪に白い肌・・・ え? 「あー、ゆう君みっつけた」 俺の差し出した手はがっちりホールドされた それにしてもゆう君なんて久しぶりに呼ばれたな・・・ 「ゆう君?人違いじゃないでしょうか?俺の名前は田中正造ですよ?」 「へぇー・・・」 ホールドされてる腕が悲鳴をあげはじめる 「・・・いえ、嘘です。すいませんでした」 嘘をついたときは、素直にあやまるのが1番だよね 「で?なんでいままで隠してたの?」 「かっこいいから・・・かな」 ボキッ 俺の腕から嫌な音がした 「・・・お前たちに迷惑がかかると思ったからだよ」 俺はあきらめて真実を口にする 「そんなことなかった!」 「いや、あの頃の俺はなにもできなかった、なにもわかってなかった。だからもっと成長したら会いにいこうと思ってたんだよ・・・」 「じゃあさ、高校生になっても会いにこなかったのは?」 「いざとなったらちょっとな・・・」 「はぁ・・・、まったくゆう君は・・・」 「それに関しては友里いろいろごめんな」 「ん・・・いいよ。条件をのんでくれたら許ーす!」 「はいはい、俺に叶えられる範囲の願いだったらきいてやるよ」 「じゃあね、私とね、付き合って!」 「あ、その願い俺の叶えられる範囲じゃないわ」 ミシミシッ 俺の指が変な方向に曲がりそうなんだが・・・? 「なんでだ?俺なんかと付き合って楽しいことなんてない。・・・もっといい奴探せって」 正直、友里と俺みたいなクズはつりあってないと思う 一応、俺は自分がクズだって自覚ぐらいあるんだぜ? 「むー、なら私がゆう君をおとしてみせる!」 「はいはい」 「はいはい、じゃない!」 ガンッ 俺の頭に手刀が落ちてくる
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