第六問 『隠し事』

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「ゆう君、その願いのかわりにききたいことあるんだけど?」 「ん?なんだ?それが願いならなんでも答えるぞ?」 「どうしてね、金髪になってるの?」 「おだやかな心をもってた俺はある日の事件で激しい怒りに目覚めてなーー」 「お願いきいてくれるんじゃなかったの?」 「・・・お前たちにまだ会いたくないと思ってたからな。中学に入るとき染めた」 「黒のカラコンに似合わないメガネかけてたのは?」 「カラコンは同じく中学、メガネは文月学園にはいるときにおまえらがこの学園に来るとわかってこれじゃばれる可能性があるなと思ってな。必要かなとおもったんだ」 ほんとはそれだけじゃないんだけどな 「心配性だねー」 「ああ、俺は石橋をたたいてわたるタイプなんだよ」 「じゃね、なんでFクラスになったの?」 「・・・」 「どーしたの?」 「・・・半分気分と半分実力かな」 正直言ってやる気だせばもうちょっと上のクラスに行けたと思う 「えー?ゆう君記憶力だけ無駄によくなかったっけ?」 なんでみんな無駄にってつけてくるんだろう? 「・・・明日頑張ればいいかなってね・・・そしたらもうこの時期ですよ。はっはっは」 「そこは笑うとこじゃないと思うよ。・・・ゆう君、変わってないんだねー」 「変わっててほしかったか?」 「んー、別にそういうところは変わっててもいいと思うよ?」 さいですか・・・ その後も俺たちは話に花を咲かせながらゆっくり帰った
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