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おっと、くだらない話をしていたら学校についたようだ。
「不知火、遅刻だぞ」
学校に入ろうとするといかにもスポーツマンのような浅黒い肌に短髪の男に呼び止められた。
「なん・・・だと・・・?」
そんなはずはない、ついさっき同じ高校の制服をきた男子が登校していたのである。
「なんだとではない、遅刻だ遅刻。新学期早々遅刻とは遅刻王の名は伊達ではないということか?」
にやりと嫌な笑みを浮かべながら問いかけてくる。
いや、まてこのゴリラはなにいっているんだ?遅刻?いやいや、さっき俺登校してる男子生徒みたし・・・
ん?待てよ?
「鉄ーー西村先生、遅刻は俺だけでしたか?」
「今、鉄人っていいかけなかったか?」
鉄人・・・それはこの西村先生の生徒の間でのあだ名であるそれは趣味がトライアスロンということに由来していたりする。
「いえいえ、気のせいですよ。それより遅刻者は俺だけですか?」
「そうか、そういばお前以外にもバカが遅刻してきたぞ」
バカ・・・だと・・・?まさかそいつのせいで俺は今日も遅刻したということになるのか・・・!
「遅刻してすいませんでした!ですが先生!騙されました、罠だったんです!」
俺は必死に弁解する。
「ああ、そうかそうか。ほれ、受け取れ」
スルーされた・・・、まぁ怒られないだけましかと思いながら俺は鉄人から封筒を受け取ることにする。
「どーも」
この封筒にはテストによるクラスわけの結果がはいっている。
ここ文月学園はAからFクラスまであり、そのクラス設備はAクラスはプラズマディスプイレイや個人エアコン、ノートパソコンなどありえないくらいに豪華であったりする。
逆にFクラスはひどいらしいがな。
俺は期待に胸をふくらませながら封筒を開ける。
『不知火裕介 Fクラス』
・・・
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