第八問 『恐怖の鬼ごっこ』

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・・・ 「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たわけだがーーとりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」 心底どうでも良さそうな雄二の態度。あいつ興味がないからって全部人に押し付けて寝るつもりか? ・・・まぁ、俺も寝る気でいるわけだがな。 「裕介よ、なぜにそんなに眠そうにしておるのじゃ?」 そういって話しかけてくる性別が秀吉っていう不思議な美少女さん 「秀吉ー。だって、めんどくさーいじゃーん」 めんどくさいことは基本的に俺はしない。 それに学祭にはいい思い出がない。 「てわけでねー、なんか決まったら俺を起こしてくれー・・・」 そういって俺はダンボールに突っ伏す。 「む?待て・・・ってもう寝ておるのか」 これで今回は美少女におこしてもらえるぞ。 ・・・ 「裕介よ、決まったぞ?」 そういって美少女(秀吉)が肩をゆすってくる。 俺はこういうシチュエーションを望んでいた! 「ああ、ありがとう秀吉。でなにすることになったんだ?」 「中華喫茶『ヨーロピアン』じゃ」 え? 「それはツッコミ待ちなのか?それとも本気なのか?」 このクラスならどっちでもありえるから怖い 「本気じゃ」 俺はこのクラスがFクラスなんだと改めて思った。 「あ、裕介起きたの?」 明久が近づいてくる。 「ああ、今さっきな」 「それで中華喫茶に決まったんだけどね。裕介にはホールでウェイターをやって欲しいんだけど」 「だが断る」 なにいってんだか。こいつは俺がそんなことをするとでも思ったのかね? 「じゃあ、みんな思う存分に頑張ってくれ!」 俺はそうセリフを残し教室を後にした。
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