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しかもだ
いつのまにか友里はスタンガンをもってくるし、状況は刻一刻と悪化してる。
「翔子!落ち着け!」
「・・・私はいつでも落ち着いてる」
ん?あれは・・・
「雄二か!」
(裕介状況は同じようだな)
(そうみたいだ)
(ここは協力してピンチを潜り抜けないか?)
(そうだな、それが最善手だと思う)
(よし!ならば俺が友里の気を引く。お前は翔子の気を引くんだ)
(了解!)
この緊急アイコンタクト通信 時間にして0.8秒!
「翔子!雄二が結婚してくれって言ってるぞ!」
俺はそう叫ぶ。
「・・・雄二やっとその気になってくれた」
予想通り、翔子の足は止まった。
「な!?」
雄二も一瞬止まるがすぐに持ち直し、
「友里!裕介が新婚旅行はどこがいいって言ってるぞ!」
とかぬかしやがった。
「し、新婚旅行なんて・・・ち、ちゃんと段階を踏んでいこうよ」
友里は赤くなりながら走りを止める。
・・・まぁ、2人に足止めは成功したみたいだな。
「雄二今だ!」
「おうっ!」
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