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「え・・・?」
俺は目の前の驚愕の事実に声をだせなくなる。
「不知火お前がバカなのは去年から知っていたがFクラスなみだとはな・・・はぁ・・・」
ため息をつきながら鉄人がはなしかけてくる。
俺には<完全記憶能力>があるからどうころんでもFクラスなんかにはならないはずなんだが・・・?
まぁ、済んだことは仕方がない。
「じゃあ、俺行きますね」
「おう、2年目の学校生活楽しんでこい」
「はーい」
俺は元気に返事をして校舎に向けて走った。
・・・
「着いた、ここか・・・」
それにしてもこの教室はひどい。
ここにくるまでにみたAクラスの教室とは天地の差だ。
俺は入ろうと扉に近づく、
・・・シーン
え?なにこれ教室の中無音なんですけど入りにくいことこの上ないんですけどーーー!
誰か助けて・・・
ーーーSide 明久
なんてことだ。
僕の名前はオチ扱いか!
「ちょっと雄二!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!全くそんな必要ないよね!」
『誰だよ吉井明久って』
『聞いたことないぞ』
「ホラ!せっかく上がりかけてた士気に翳りが見えてるし!僕は雄二たちとは違って普通の人間なんだから、普通の扱いをーーって、なんで僕を睨むの?士気が下がったのは僕のせいじゃないでしょう!」
まぁ、僕の名前は有名じゃないんだけど。聞いたことがあってもろくな話じゃないと思う。
「そうか。知らないようなら教えてやる。こいつの肩書きは<観察処分者>だ」
あ、言っちゃった。
『・・・それって、バカの代名詞じゃなかったっけ?』
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