第九問 『めんどくさい』

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「で?他の転校の理由はどう潰すんだ?」 俺の発言になぜかみんなの視線がこっちに集まる。 「え?裕介にその話したっけ?」 明久はそんなことを聞いてくるが・・・ 「はぁ?考えたらわかるだろ?」 ヒントはたくさんあったしな。確信はなかったが・・・ 「裕介、おまえ変なところでよく頭まわるよな」 「ま、バカではないからな」 めんどくさいので無難にそう返しておく。 「で?どうなんだ?」 俺は話をもどす。 「それなら手は考えた、この清涼際には召喚大会ってのがあるからなそれを利用させてもらう」 「あー、確かにそんなのあったな」 「それでね、さっき学園長にちょっと話をしに行こうってなってたんだよ」 「そういうことだ、おまえも一緒に来い」 雄二は誘ってくるが・・・ 「えー、別に俺いらないだろ。秀吉といっしょにさき帰ってるよ」 俺は毅然と断る。 「えぇぇええぇえ!そこはついてくる所じゃないの!?」 明久はいい反応してくれるなぁ。 「ほら、雄二俺はこういう反応を期待してるんだぞ?」 「知らん!どうせなに言ってもおまえは来ないんだろ?明久行くぞ」 「わかったよ。でも裕介、秀吉と帰るなんて明日生きていれると思うなよ!?」 そう捨て台詞をのこして明久と雄二は学園長室に向かって行った。 「さぁ、秀吉帰ろうぜ」 俺は予定通りに秀吉を誘う。 「うむ、それはできないの」 え、なんで・・・ 俺が半泣き状態になっていると、 「ち、違うぞ。別におぬしが嫌いとかそういうわけじゃないのじゃ。これから島田と清涼際の準備計画をしなくてはいけなくての」 よかった・・・嫌われたかと思ったよ。 「なら仕方ないね。俺はひとりで帰るとするよ」 そんなこと言ってると、 「ちょっと不知火!帰れると思ってるの?」 島田が俺の帰りを止めてくる。 え?俺帰ったら駄目なのか? 「なにわからないみたいな顔してるのよ。クラスの出し物手伝ってくれるんでしょ?」 テラめんどくさい・・・
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