381人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
「むぅー、そんなによそよそしく話さないでよ。今は怒ってないんだから」
そうなのか。工藤さんがうまく弁解してくれたのかな?
・・・悪魔なんて思ったけどいい人だったんだな
「そうか、それはよかった。なら俺帰るわ」
俺はとりあえず友里の隣を通り帰ろうとする。
「待って!」
が、俺の腕がつかまれ止められる。
なんで俺の腕をつかむ?
「ああ、いっしょに帰ろうか」
「うん! ってそうじゃないよ。私は今は怒ってないけどその後はゆう君しだいなんだよ?」
心なしか腕をつかむ力が強くなった気がする。
「あー、なにが望みだ?」
許してくれてないのかよ。
油断させといて俺を近づけさすとかやるなぁ。
こういうときさすがAクラスだと実感するよ。
「それはね、私と召喚大会にでてくれないかなーって」
・・・正直めんどくさい
だが、俺の腕が人質になってるんだよな。
「ああ、別にそれくらいならかまわないが。なんで俺なんだ?Aクラスのやつと組んだほうが優勝できると思うぞ?」
「いいの!私はゆう君と出たいの!」
まぁ、こいつがそれでいいって言うならそれでいいかね。
「しかし、なんで召喚大会なんてなんで出る気になったんだ?」
「なんでもいいでしょ!」
出場したい理由なんてじきにわかることか・・・
それに勝ち上がる気なんてサラサラないしな。
そんなことより俺ははやく帰りたい。
「さぁ、帰ろう!」
「うん、帰ろっか」
俺は召喚大会に出るというめんどくさい約束をして帰った。
最初のコメントを投稿しよう!