第九問 『めんどくさい』

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「むぅー、そんなによそよそしく話さないでよ。今は怒ってないんだから」 そうなのか。工藤さんがうまく弁解してくれたのかな? ・・・悪魔なんて思ったけどいい人だったんだな 「そうか、それはよかった。なら俺帰るわ」 俺はとりあえず友里の隣を通り帰ろうとする。 「待って!」 が、俺の腕がつかまれ止められる。 なんで俺の腕をつかむ? 「ああ、いっしょに帰ろうか」 「うん! ってそうじゃないよ。私は今は怒ってないけどその後はゆう君しだいなんだよ?」 心なしか腕をつかむ力が強くなった気がする。 「あー、なにが望みだ?」 許してくれてないのかよ。 油断させといて俺を近づけさすとかやるなぁ。 こういうときさすがAクラスだと実感するよ。 「それはね、私と召喚大会にでてくれないかなーって」 ・・・正直めんどくさい だが、俺の腕が人質になってるんだよな。 「ああ、別にそれくらいならかまわないが。なんで俺なんだ?Aクラスのやつと組んだほうが優勝できると思うぞ?」 「いいの!私はゆう君と出たいの!」 まぁ、こいつがそれでいいって言うならそれでいいかね。 「しかし、なんで召喚大会なんてなんで出る気になったんだ?」 「なんでもいいでしょ!」 出場したい理由なんてじきにわかることか・・・ それに勝ち上がる気なんてサラサラないしな。 そんなことより俺ははやく帰りたい。 「さぁ、帰ろう!」 「うん、帰ろっか」 俺は召喚大会に出るというめんどくさい約束をして帰った。
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