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「ち、違うよっ!ちょっとお茶目な16歳につけられる愛称で」
ガラッ
あ、誰か生徒が入ってきた。遅刻者?まさか・・・
「そうだ、ちょっと学校生活でおちゃめな行動をした罰にあたえられたcuteな代名詞だ」
やっぱりセカンド<観察処分者>またの名を<遅刻王>
「おはよう、裕介」
「おう、おはようじょ☆明久」
空気が凍った気がした。
ーーーSide out
あれ?俺なんかミスったか?
まぁ、このあいさつで掴みはOKだな。
次は無難に自己紹介でもしとくか。
「みなさん、俺の名前は不知火裕介です、1年間よろしくーー」
ドカッ
いきなり後ろから背中を蹴られた。
「ーーっつ-なにすんだよ」
「それはこっちのセリフだ!なにいきなりはいってきたと思ったら変なあいさつに自己紹介なんかはじめやがって」
そこには悪友雄二が立っていた、去年いっしょのクラスだったんだよな。
それにしても、もう自己紹介の時間は終わってたのかな?
「もう自己紹介の時間終わったの?それにこのあいさつは神聖なる幼じーー」
「はいはい、さっさと席についてバカといっしょに<観察処分者>の今後について語り合ってろ!」
「ねぇ?バカって誰のこと?」
明久・・・お前以外に誰がいるっていうんだ・・・
「あの、<観察処分者>ってどういうものなんですか?」
あれ?あれは確か去年学年次席だった姫路じゃなかったっけ?ここにいるってことは途中退席とかかなー、この学校そういうとこかなり厳しいし。
「具体的には教師の雑用係だな。力仕事とかそういった類の雑用を、特例として物に触れるようになった試験--」
俺はその説明を聞き流しながら後ろの方のあいてる席?座布団に座った。
俺は座ったらなんだか眠くなりそのままちゃぶ台につっぷした・・・
あ・・・明久に復讐・・・
・・・
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