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今日は清涼祭初日の朝
カーテンの隙間から朝日が俺の部屋に入ってくる。
「あぁ・・・、いい朝だ」
俺はふと時計を見る。
いつも通りの遅刻確定9時だった。
「俺の遅刻癖はいつかなおしたいなぁ」
これではいつかいろいろ困ることになりそうだ。
「まぁ、明日から頑張るか」
「さぁ、急いで学校に行きますか!」
俺はゆっくり歩きながら学校に向かった。
言動と行動が一致してないが気にしない
・・・
「裕介、遅刻だよ?」
教室に入った俺はまず明久にそういわれる。
「まぁまぁ、いつものことだろ?」
みんなも遅刻してくるって思ってただろう。
だが、そんなことより
「すごいな。結構うまくできてるじゃないか」
教室は小汚い様相を一新して、中華風の喫茶店に姿を変えていた。
「ま、見かけはそれなりのものになったがの。その分、クロスを捲るとこの通りじゃ」
秀吉がクロスを捲る。すると、そこ下には見慣れた汚い箱があった。
「これを見られたら店の評判はガタ落ちね」
島田の言う通りだな・・・
「きっと大丈夫だよ。こんなとこまで見ないだろうし、見たとしてもその人の胸のうちにしまっておいてもらえるさ」
「そうですね。わざわざクロスを剥がしてアピールするような人は来ません、きっと」
ま、Fクラスだからわざわざ営業妨害なんて来ないだろうしな。
「・・・飲茶も完璧」
いきなり後ろから響くムッツリーニの声。存在感消すのが巧すぎるな・・・さすがだ。
「ムッツリーニ、厨房の方もオーケー?」
明久が問いかけると、
「・・・味見用」
そう言ってムッツリーニが差し出したのは、木のお盆。上には陶器のティーセットと胡麻団子が載っていた
「おお、美味そうだな」
「土屋、これウチらが食べちゃっていいの?」
「・・・(コクリ)」
「では、遠慮なく頂こうかの」
女子達が手を伸ばし、作りたてで温かい胡麻団子を勢いよく頬張る。
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