第十問 『サボタージュ』

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・・・ 「イラッシャイマセー」 俺は完璧な棒読みで接客をしてる もしかしてこれなら俺を接客からはずしてくれるかもしれないという俺は密かな願いをもっている 俺は料理なんかできないからな、なにもしなくてもよくなるかもしれない どうせ労働力がひとり少なくなってもそこまでかわらないだろうし はーはっはっは、俺は天才かもしれない! 「ゆ、裕介よ、ちょっとこっちに来てくれんかのう」 お、秀吉から呼び出しだ、計画は成功したか? まだだ、まだ笑ったら駄目だ。教室をでるまで我慢だ 俺は厨房まで連れて行かれた 「裕介よ、あれは本気でやってるのか?」 ふむ、計画は8割がた成功ってとこかな? あと一歩だ 「あ、ああ。実は昔から知らない人に愛想よくするのが苦手でな・・・」 ああ、嘘つくなんて心が痛むなぁ だが、秀吉には悪いが俺は手伝いにもう飽きた 「そうじゃったか。なら厨房のほうにーー」 「俺料理できないよ?」 その返しは予想できていたので台詞を被せていく 「む、使えぬのう」 つ、使えないって・・・俺が言うのもなんだがひどいな 「じゃあ、俺は校舎を回って宣伝してくるよ」 「そうか、ならよろしく頼む」 計画通り・・・!
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