第十問 『サボタージュ』

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「はーっくっしょん!」 誰かが俺の噂でもしてたか? それにしてもなにしようかな 俺は学際なんてまともに楽しんだことないし でも、こういうときの(ゲーム的な)テンプレってまず前日とかに女子を誘うことからだよな ・・・今となってはもう遅いか はぁ・・・召喚大会がなければナンパでも繰り出すんだが無理だよな ならどうしようかなぁ 俺は適当にぶらぶらして時間を潰していた ・・・ 「おっと、もうこんな時間か」 俺は適当にぶらぶらしてるだけで召喚大会2回戦に近い時間になっていたようだ 「あー、ゆう君。やっとみつけたぁ!」 友里がこっちに走ってくる はて?俺は探されていたみたいだな 「ん?なんで探してたんだ?」 俺は疑問をそのまま口にする 「なんで!?1回戦の後いきなり消えたのは誰だっけ?」 あ、そんなこともあったっけか なんか知らんが友里が不機嫌だから低姿勢でいくか 「その節はどうもでした。でもあれは友里さんが落ち着いてなくて話なんてできなさそうだったからしょうがないと思うんですが?」 「私は落ち着いてたわよっ!」 「ぐはぁっ」 言い終わりと同時に俺の脇腹に回し蹴りをきめてくる 痛い・・・ なにか俺の発言がかんにさわったのだろうか しかし、このどこが落ち着いてるというのだろうか、いや落ち着いてないだろう 「そ、それのどこが落ちーーいや、落ち着いてますね」 もう一度蹴ろうと構えている友里 これは世間一般でいう脅しというものじゃなのだろうか? 「はぁ・・・」 溜め息をつきながら俺は校庭に向かった
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