第十一問 『頼み事』

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『お、坂本。妹か?』 『可愛い子だなー。ねぇ、5年後にお兄さんと付き合わない?』 『俺はむしろ、今だから付き合いたいなぁ』 2人はあっという間にクラスの野郎どもに囲まれてしまった。お客さんがいなくても暇なせいだろう 『あ、あの、葉月はお兄ちゃんを探しているんですっ』 どうやら女の子は人を探していて雄二に声をかけたようだ。雄二のヤツ、なんだかんだ言って面倒見が良いからなぁ・・・。 『お兄ちゃん?名前はなんて言うんだ?』 『あぅ・・・。わからないです・・・』 『? 家族の兄じゃないのか?それなら、なんか特徴は?』 名前がわからない相手でも探してあげようという雄二の温かい気遣いが感じられる。意外と子供好きなのかもしれない 『えっと・・・バカなお兄ちゃんでした!』 なんとも凄い特徴だ 『そうか』 雄二は周りを見渡し、該当する人物を探している姿が人垣の間から見える 『・・・沢山いるんだが?』 否定できない 『あ、あの、そうじゃなくて、その・・・』 『うん?他に何か特徴があるのか?』 『その・・・すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』 『『『吉井だな』』』 やだな、泣いてないよ? 「まったく失礼な!僕に小さな女の子の知り合いなんていないよ!絶対に人違いーー」 「あっ!バカなお兄ちゃんだっ!」 小さな子が駆けてきて、いきなり抱きつかれた 「絶対に人違い、がどうした?」 「・・・人違いだと、いいなぁ・・・」 そんな衝撃的な葉月ちゃんとの再会の後葉月ちゃんは重大な発言をした
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