第十一問 『頼み事』

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時は少し遡り、 「ま、2回戦も余裕だったな」 「そうだね、今回の教科はゆう君が真面目に受けたやつだったからね」 「いや、だから全部俺の本気だって・・・」 なにはともあれ俺たちは2回戦を突破したわけだ そして 「じゃあ、学園長に呼ばれてるみたいだから俺行くわ」 「ゆう君が問題児になってしまって私は残念です」 「だから俺はなにもしてないって!」 召喚大会2回戦が終わった時に立会人だった古典の先生に俺は学園長室に行くように言われたんだが・・・ 俺にはまったく身に覚えがない 「まったくあのババアは用があるならこっちに来いっつうんだよな」 俺はぼやきながら学園長室をノックする コンッコンッ 「失礼しまーす」 「ノックして返事待たなかったら意味ないさね!」 「いや、今から人が入ってくるっていう心構えができるだろう?しかし何の用だ?俺はそんなに暇じゃない」 ま、実はクラスの出し物サボってそうとう暇なんだけどな 「そうかい。なら手短に話してやろうかね」 「さっさとしてくださいよ」 この学園長と話すときは常に上に立ってないと油断できないからな 「何様だい、本当に失礼なガキだね。ま、いいさね入ってきなさい」 「失礼します」 ん? おおおおおお!なぜか可愛い子が学園長室に入ってきた! テンション上がるじゃあないか! 容姿はオレンジの髪をショートカットにして、瞳は緑色だ いいね! この容姿まさにトイズで機械とか操れそうだな しかし、背丈から見てまだ小学生か? あと5年、いや今でも十分いけるな 「じゃあ、この娘の案内役を頼むよ」
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