第十一問 『頼み事』

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「お兄ちゃん、早く!」 ほら長電話してるから真帆ちゃんがせかしてくるし 『ん?そっちに誰かいるのか?』 「ああ、それはどうでもいいだろ?それよりなんだ?」 『どうでもよくないがな。俺らはおまえほど暇じゃないんだ。だからおまえに行ってほしいんだ』 アホ誰が行くか 「俺は暇じゃない」 『友里ならさっき廊下で見たぞ?お前を探してるみたいだったが?』 ほぉ、2-Aにはいないということか? それに友里に見つかったら色々とめんどくさそうだな つまり2-Aに行くのは最善手ってことかね 「そうか、ならしょうがないな。忙しいが俺が行ってやろう」 『おう、よろしく頼むぞ?』 俺はそれを聞きながしながら通話を切った 「真帆ちゃん。俺行きたいところができたんだ。いっしょに来てくれないかな?」 「うん!いいよ」 いい娘で助かる 「なら行こうか」 俺は真帆ちゃんの手を引いて2-Aに向かった
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