第十一問 『頼み事』

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「おい、裕介どこいくんだ?」 雄二は引き止めてくるが 「は?この子の案内に戻るんだが?」 一応学園長に頼まれたからな 「クラスの出し物が危機に陥ってるのにか?」 「・・・一応これは学園長に直々に頼まれたんだがな」 「お兄ちゃん早く!」 ほら真帆ちゃんも俺と早く行きたいって言ってるじゃないか 「はぁ・・・、そうか残念だ。せっかく秀吉がお前に会いたいって言ってたんだがな」 なんの用だろうか?美少女が呼んでるっていうなら行くがな 「なら仕方ないな。真帆ちゃん、お兄ちゃん用事ができたんだ。ちょっとだけ待ってくれないかな?」 俺は真帆ちゃんに目線を合わせながら説得する 「うん、いいよ!」 いい娘だなぁ 「で?どこにいけばいいんだ?」 「ああ、ここで待ってくれればいい」 そういって雄二は翔子を呼ぶ 「・・・何?」 呼ばれた瞬間に翔子が返事をする。常に雄二の近くにいたんじゃないかと思うぐらい早かったな 「あの連中がここに来たのは初めてか?」 雄二が顎で叫んでる2人組を示す。すると翔子は小さく首を振った 「・・・さっき出て行ってまた入ってきた。話の内容もさっきと変わらない。ずっと同じようなことを言っている」 「そうか・・・よし。とりあえず、メイド服を貸してくれ」 臆面もなく問題発言をする雄二。こいつ勇者か? 「・・・わかった」 こっちも何の迷いもないな。お似合いのカップルじゃないか って、え? 「き、霧島さん!?こんなところで脱ぎ始めちゃダメですっ!」 「そうよ!ケダモノが沢山いるのよ!?」 「わぁー。お姉さん、胸おっきぃですー」 「私もあんな綺麗な人になれるかな?」 「ああ、真帆ちゃんならきっと綺麗になれるさ。今でも可愛いからな」 その場で着ているメイド服を脱ごうとしていた翔子を止める姫路と島田。それを観察してると 目に強烈な痛みが走った 「痛ってぇぇえええ!」 「なにジロジロみてるのよ!」 声からして友里か?目潰しはやりすぎだろう 「いやいや、急に脱ぎだすからしょうがないだろ?」 「会話する余裕があったでしょうが!」 俺は回復しきってない目にさらに目潰しをくらった 「痛ってぇぇえええぇえええ!!」
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