第十一問 『頼み事』

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・・・ 「で?メイド服なんて借りてなにするんだ?」 俺はまだ痛む目を抑えながら雄二にきく 「それはおまえらに着てもらうためだな」 おまえら? 「それは誰のことを指しているんだ?」 真帆ちゃんや島田の妹には大きすぎるな 島田や姫路か? しかしそれならおまえらと言うだろうか? 「明久と裕介だ」 「いやあぁぁぁっ!」 明久は悲鳴をあげる。うるさい 「真帆ちゃんそろそろ行こうか」 俺はこの場から去ることに決めた 「お兄ちゃんのメイド姿見てみたい!」 なに言ってるんだこの娘は 「真帆ちゃん?普通はね男の子はメイド服なんて着ないんだよ?」 俺に女装趣味はない 「いーじゃん。着てあげれば可愛い真帆ちゃんのお願いだよ?」 友里までなに言ってるんだ。・・・コイツ笑いを堪えてやがるな。肩が震えてる 「雄二、着るならおまえと明久にしろ」 「そうだよ雄二、雄二と裕介にしなよ」 俺と明久は睨みあう 「やれやれ。わがままを言うヤツらだな。それなら、ジャンケンで決めるぞ」 ジャンケンだと? 雄二のことだなにか仕掛けてくるに違いない だがなんだろうか?ジャンケンで不正なんて後だしぐらいだしな もし後だししたなら反則負けにできるだろうし 「よし、その提案受けるよ」明久が提案を受ける 「裕介はどうなんだ?」 「受けてやるよ」 雄二の策はわからんがどうにかなるだろう
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