第十一問 『頼み事』

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「それなら行くぞ」 ん?雄二がなんか友里のやつにアイコンタクトをしたな なにが狙いだ? 「明久、お前がグーをださなかったらブチ殺す」 は?なにそれ脅しじゃないか。ま、俺はそんなものには屈しないがな 「ならね、ゆう君がグーださなかったらねー、おごりで如月ハイランド連れてってもらうね」 わけがわからないよ 「ジャンケーン」 「おい、ちょっと待てーー」 俺は止めようとするが 「ポンッ」 止まってくれるはずがなく、俺はとっさにグーを出していた 「決まりだな」 「「絶対嫌だ!」」 明久と声がそろう 「負けたのに諦めが悪いねー」 「お兄ちゃんしつこいよ?」 くっ・・・、この敗北は雄二の策を軽く見てた俺の甘さだよな 「わかったよ。俺の負けだ」 俺はいさぎよく負けを認めることにした 「わかったよ・・・」 明久も納得させられたみたいだな その後、俺と明久はなぜか笑顔の秀吉に連れていかれた 連行中 「秀吉ー、ちょっとぐらい手を抜いてもいいからな?」 俺は秀吉に遠回しにお願いするが、 「すまんのう、演劇関連で手を抜く気はないのじゃ」 笑顔で遠回しに断る秀吉 そういう心意気はいいことだが別に女装させる時ぐらいは手を抜いてもいいと思う 「それに裕介には騙された貸しがあるからのう」 まさかこんなところでそのつけを払うことなるとはな 横でニヤニヤしてる明久がとてもムカついた
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