第十二問 『4回戦』

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『『Fクラスとか詐欺か!!』』 俺と戦った相手はみんな同じようなことを言ってるな。 『そういえば、あなたは女なの男なの?』 くっ・・・、痛いところをついてくる。しかしどうするか、ばれたらばれたで嫌なんだけど。 「ゆう君は男の子だよー」 「ちょ、軽くばらすなよ」 『『・・・』』 ほら無言になっちゃったよ。 しかしそれは、 「隙ありぃぃぃぃ!!」 ピチューン 俺の召喚獣は銃からビームをだす。 点数が500を超えたあたりから俺の召喚獣の銃はビームライフルになるからな、腕輪とはまた違う機能だ。 『な、ビーム!?』 よし、不意打ちでBクラスの方は消した。 「友里、一気にたたみかけるぞ!」 「はーい」 友里の召喚獣が近接で戦い。俺が銃で援護射撃をする。 ま、この点差だったし、余裕だな。 え?俺が前線で戦えって? ・・・観察処分者なめんなよ?フィードバック結構痛いんだぞ?それに俺は武器が遠距離タイプだからな。 ほら、勝った。 「勝者、椎名・不知火ペア」 『くっ・・・!女装趣味のやつに負けるなんて・・・』 『しかも無駄に似合ってるのがムカつくわ・・・!』 グサッ 俺の心に対戦相手の言葉が刺さる。 「ほら、帰るよー」 友里は俺を引きずっていく会場から出た。 「俺もう生きていけない」 もうやめて!俺のライフポイントはもうゼロよ!! 廊下で真帆ちゃんと合流する。 「お兄ちゃん、かっこよかったよ!」 「ああ、ありがとう真帆ちゃん。俺の味方は真帆ちゃんだけだよ」 俺は真帆ちゃんに抱きつく。 「ロリコンかっ!」 ガンッ 俺の頭に友里のかかとが落ちてきた。 「だ、抱きついただけでロリコン扱いとはひどいな・・・」 俺は廊下に倒れたこんだままの状態で言う。
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