花見

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「……その言葉、全部受け取った方がいいよね?」 「は、はい…!!迷惑じゃなかったらお願いします!!」 「お礼言われて迷惑なわけないよ」 そう言って笑顔を向けてくれる羽柴君がとてもキラキラして見えた。 それに、伝えたいことを吐き出した後は心がふっと軽くなった気がする。 今までは言いたいことを言わないできたから溜まっていく一方だった感情や言葉の塊。 それが全部流れ落とされて、今は凄く気分が良かった。 「(羽柴君のおかげだ…)」 朝は貧乏クジ呼ばわりしてしまった私の席はやっぱりラッキーだったんだと、今ならはっきりと思う。 一日で不安だけじゃなく緊張とかまで無くなるなんて思わなかった。 友達が、自己主張が出来るなんて考えもしなかった。 全部、全部羽柴君がいてくれたから…。 「……あの…」 「何?」 どんなに小さな声でも聞いて、そして反応してくれる。 あんなに人と関わるのが苦手だった私が、もう羽柴君には心を開いてしまっている。 だからかな? 凄く我が儘になってしまいそうになる。 「(……甘えちゃいけないよね…)」 だからコレで終わりにするから。 今だけ許して下さい。 「……と、友達になって、くれませんか…?」 友達に、なって欲しいんです。
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