体育祭

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座ったのは勿論大山君。 キラキラと、そしてニコニコした笑顔はまるで太陽のよう。 眩しさのあまり目がチカチカとしてしまいます。 「ね、ウザいくらい笑顔の男友達が来たでしょ?呼んでないのにさ」 「お前親友に向かってその言いようはどうなんだよ?傷つくぞ!?」 「親友だからこそだよ。どんなに言ったって受け止めるその強靭な鋼の心はオレがどんだけ言外に『嫌い』だって伝えても突っ込んでくる馬鹿――いや、男気溢れた熱血漢はそうそういないから言っちゃうだけだって。大親友の悟君」 「お、おぉ…!!ならこれからも頑張るぜ!!」 「ものは言いようだね」 「何、羽柴は口に悪魔か何かでも取り憑いてるわけ?」 「アレは口というか存在自体が腹ん中真っ黒の魔王なだけです」 「??」 羽柴君の言葉は上辺だけ聞いたら大山君を褒めているように聞こえる。 ただ内容から察するに羽柴君は大山君を『嫌い』だと思っていて。 でも二人は親友。 ………なんで親友になったんだろ? 「まぁ、湊は今でこそあんな風に明るいけど昔は対照的に暗かったし」 「そうなの?」 「話しかけても反応しないし、何より目を合わせもしてくれなかったよ」 「……羽柴、君が…?」 「昔の話だけどね」 暗くて、話しかけても反応をしてくれなくて目も合わせてくれない羽柴君? 思わず羽柴君を見てしまうけれど、そんな面影は全然伺えなかった。
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