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「何イチャついてんだ……よ!!」
「うわっ!?」
「!?」
羽柴君と話をしているといきなり羽柴君が声を上げた。
驚いてバクバクする心臓を何とか抑えながら羽柴君の上の方を見上げるとそこには大山君の姿があった。
大山君は羽柴君の頭を両手でグリグリと掻き回して髪をあっという間にぐしゃぐしゃにしてしまった。
「ちょっ!!やめろっつーの!!」
「缶投げられた仕返しだっ!!」
「元々お前が置き忘れたのがいけないんだろ!!」
「なら隠しとけよ!!」と言う大山君に今度は羽柴君が反撃を開始する。
右手を摘んで軽く捻ると見た目以上に痛いらしく大山君の目に涙がたまり出した。
「……ぃ、痛そう…」
「そうだよ、痛いんだよドS!!」
「大丈夫だよ早坂さん、大山はドMだから痛いほど嬉しいんだ」
「ドコだよっ!!ドコをどう見てお前には喜んでるように見えるんだよ!!」
笑顔の羽柴君に涙目の大山君。
ドMかドSかはさて置き、大山君が相当痛がっていることと喜んでいるようには見えないのは確かだと思う。
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