five attack

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タクシーを止め、俺は賑やかな繁華街を早足で駆け抜けていく。 そして、その一角を曲がる。 眩しいくらいに明るい繁華街の裏路地に入っていく。 表の光がだんだん届かなくなっていくほどの奥。 回りの騒音が消え、ただの静寂が訪れる。 そんな路地裏の奥、冷たいコンクリートのビルでか囲まれた一角。 何の看板も標識もないただの扉がたたずんでいた。 そう、あの気持ちの悪い体験をしたあの場所にまた俺は立っていた。
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