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タクシーを止め、俺は賑やかな繁華街を早足で駆け抜けていく。
そして、その一角を曲がる。
眩しいくらいに明るい繁華街の裏路地に入っていく。
表の光がだんだん届かなくなっていくほどの奥。
回りの騒音が消え、ただの静寂が訪れる。
そんな路地裏の奥、冷たいコンクリートのビルでか囲まれた一角。
何の看板も標識もないただの扉がたたずんでいた。
そう、あの気持ちの悪い体験をしたあの場所にまた俺は立っていた。
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