five attack

3/155
前へ
/155ページ
次へ
「さて、ルールは先程説明した通りです。」 制服を着た優男が笑顔を崩さず、楽しそうに答える。 しかし、その正面に座る男は険しい表情を浮かべたまま固まっている。 額から頬をゆっくりと汗がつたい、たまった汗が顎から落ちる。 「今回は、ただの練習。勝敗は関係ありませんから、楽しんで。」 そう言って優男は立ち上がる。 その表情は明るく、手を広げくるくると回り始めた。 「もう一度説明しとく?」 優男はピタッと回るのをやめ、人差し指で中年男を指差す。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

381人が本棚に入れています
本棚に追加