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タイミングが良いのか悪いのか
そのときちょうど前から
“神岬ファンクラブ”
の女子達が歩いてくる。
結奈は神岬から急いで離れた。
「あ、神岬くん!」
神岬に気づいた女子の1人が
すぐに声を上げる。
それに続き
他の女子も口々に何か言いながら
神岬の周りを囲んだ。
「神岬くん今日会うの
はじめてだよね。」
とか
「何してるの?」
とか。
神岬の周りはいつも女子ばっか。
私は下駄箱の影に隠れて
静かにしていた。
…手つないでるの
見つからなくてよかった。
…見つかったら面倒だから。
特に神岬ファンの
女子なんかには…。
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