居場所

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「じゃあ、次の問題を …神岬。」 先生がコンコンと 黒板をたたきながら 張りのある声で言った。 ふわふわと暖かい教室に 溶け込む声で さらに私のまぶたを 重くしていく。 そんな中でみんなの視線は 少しずつ神岬に向いていた。 「おい。神岬っ。 当てられてるぞ。」 神岬の後ろから友達の の声がする。 でも神岬は起きない様子。 だけどこれもいつもの日常。
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