再会

2/4
前へ
/20ページ
次へ
今までの事を互いに話しあった。ラベリアは、サンダリアでの事を、俺は魔法石師になった事や工房が燃やされた事、燃やした犯人から三万ガリオンぼったくった事などだ。 ラベリアはめでたく女性で初のホーリーナイトになったみたいだ。 「俺の両親が魔法石師じゃなかったら、ホーリーナイト目指してたかも知れないな。」 俺はボソッと呟いた。 「今からでも遅くないわ!なってみたら?」 「いゃ、俺は魔法石師になるって決めてるからね。」 俺は魔法も剣術も中途半端だから戦場は向いていない。 しかし、ホーリーナイトは違う。その名の通り聖剣技を扱うスペシャリストだ。人によって、剣技の型が違う。 「俺は戦争に魔法石を使われるのが嫌なだけだ。生活必需品として作ってるからな。」 俺はそういった。 「残念ね…」 彼女はそれだけ言うと黙り込んだ。 「……」 俺は考えた。国のためになることをやってないのは確かだ。しかし、魔法石を戦争に使って欲しくない。その気持ちが強くなかなか答えを出せないでいる。 何故悩んでいるかと言うと、魔法石師になることを決めている半面ホーリーナイトになりたいと言う気持ちが有るからだ。 「両方なるって言う選択肢も有るわよ?」 見るに見かねたラベリアはボソッと言う。 「魔法石師とホーリーナイトの両立ねぇ。」 俺はその話に食いついてしまった。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加