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「…ウ…シュウ兄さん…起きて!」
そんな声で俺は目が覚めた。
「何だよ?今日は休みだぞ!?」
俺の名前は、シュウ・ライオス 見た目はすらっとしていて顔立ちは普通。頬に赤い三角に似た模様が浮き出ている。
「それは知ってる!大変なのよ!」
俺の妹、マリア・ライオスに起こされて不機嫌になっている俺だが可愛い妹の後をとぼとぼついていく。ちなみに妹はかなりの美人で体格もグラマーだ。長い茶色の髪をいつも頭の後ろで縛っている。
「大変って何が?」
俺は疑問に思い、彼女が向かった先へ行くと目をまるくした。
「どういう事だ?俺の作った魔法石の色が変わってる?」
魔法石と言うのは、この世界に漂っているマナと呼ばれているものを凝縮させて作る。だから魔法石の色は変わること無く出来上がる前に色が決まるのだ。
「兄さんが作る魔法石の属性は雷と炎でしょ?」
「あぁ、間違いない。この魔法石の色は無だ。」
言うのが遅くなったが、俺は魔法石を作る職人で、色々な事に魔法石を使うので自分の工房以外の自宅に保管しておいたのだ。
「無の魔法石は貴重だったよね?」
「あぁ、狙って作れるものじゃ無いな。」
俺はそういって無の魔法石を手に取る。
「この魔法石、最後に作った奴だな。なんで最後の奴が無の魔法石に?」
俺は頭を抱えながら考えたが分からなかった。
この世界の事をもう少しかい摘まんで説明しよう。
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