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この世界は、大きく三つの大陸に別れている。
一つ目の大陸は、火の国とも呼ばれている、バスクランド。二つ目は、水の国と呼ばれている、ウォータープール。三つ目は、雷の国と呼ばれている、サンダリア。俺の住んでいるところはサンダリア王国の町外れだ。
この三国は昔からいがみ合いながら成り立っている。決して良いことでは無い。この三国の戦争の時も魔法石は使われる。魔法石には魔力がぎっしり詰まっているからだ。
魔法使いも戦士も皆魔法石を作ることが出来るが、俺の場合は魔法も使えるし剣術も得意だ。だから良く戦争に呼ばれるのだが進んで戦争はしたくない。魔法石は人を殺すための道具じゃないと思っているからだ。
「俺の工房に明日持って行く事にする。とりあえず寝る。」
俺はそう言って自分の部屋に戻った。
「全く…兄さんったら…」
彼女の声が小さく聞こえた気がした。
次の日の朝…
「シュウ兄さん…って起きてる!」
俺の部屋に入って来るなりマリアはそういった。
「起きてて悪かったな。」
不機嫌な声で俺は言った。
「悪くは無いけど…朝ごはん出来てるよ。」
「わかった。すぐ行く。」
俺はそういってキッチンに向かう。
朝は、トースト二枚にベーコンエッグ、そして珈琲だ。
「ごちそうさま。」
俺は数分で朝飯を平らげた。
「いつもながら、お見事。」
マリアはビックリせずに淡々と言う。
「今日もいつもと同じに帰るから。」
俺はそれだけ言うとショートソードを掴み外に出た。
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