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やま×ゆと←ゆや 「ふふっ、山ちゃんやめてよもー」 「だってゆうとくんかわいいんだもん(笑)」 「んもーバカー(笑)」 こんな会話いつものこと きっと付き合ってるんだろうな 山田と…裕翔は。 突然だったんだ、俺が…裕翔に惚れたのは。 俺がさ、なかなか新曲の 振り付け覚えれなくて、 何度も何度も怒られて 他のメンバーにもかなり 迷惑かけちゃっててさ、 結局振り練習は 俺のせいで中止。 メンバーはさ 優しく声かけてくれたけど 罪悪感でいっぱいで、 俺は一人残って レッスン室で振り付け確認を 何度も何度もした。 でも上手くいかなくて 一人で焦って、 必死に練習してて そんな無理に練習してたせいか 足を踏みはずして 足捻っちゃってさ、 痛くて、悔しくて いろんな意味で涙がこぼれ落ちて そんな時さ、 タイミングいいのか悪いのか …裕翔がきたんだ 「高木くーん、休憩…高木くん?!どうしたの?え、あ…足痛いの?!まって…誰か呼んでくるからっ、」 裕翔は俺が泣いてんのに気づいて、 パニックになって また部屋から出てこうとして そんな大袈裟な怪我で 心配かけたくないし 「裕翔平気だから、」 裕翔が出てく前にそういった。 「でも高木くん泣くくらい足痛いんでしょ…?無理しちゃだめだよっ」 「違う、足痛いって理由じゃねーから。」 乱暴に涙拭いて俺は立ち上がる 予想以上に足は痛くて、 つい力入んなくてその場に 崩れ落ちそうになって そんな俺をぎゅっと支えて抱きしめてくれた裕翔 「…もう、バカだな高木くん。 あせんなくていいんだよ?」 支えてくれたまま ぎゅっと俺を抱きしめて俺の頭を撫でる裕翔。 こんな風に優しくされるのに 慣れてないし…どうしていいかわかんなくて 「高木くん、迷惑かけた、とか思ったりしたんでしょ? ちっともさ、迷惑なんて思ってないから、 …頼っていいんだよ?一人で無理しちゃダメだから」 優しく、ずっと抱きしめながら そう言う裕翔 裕翔の言葉で自然と泣けてきて 「…ありがとう裕翔。」 「うん、いいえっ!」 裕翔はいつもの輝いた笑顔で 俺を見て微笑みかけた その時からかな。裕翔に 好意を持ってんのは 裕翔には山田がいる そんなのわかってるんだ (それでも君に恋した)
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