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夏ももう終わりだな、
なんてシンミリ扇風機に
あたりながらのんびりしていた
現在午後15時03分
連日続いてる舞台の
合間なわけで、
シャワー浴びて次の公演までの
少しの休憩
みんなさ、やっぱ疲れが溜まるわけで
ベストの楽屋は静かで過ごしやすかった
ちょっとねよっかな、
そう思った俺は
近くの畳に寝転んで
目を閉じた
ガチャ
「雄也くん雄也くん!あのさあのさ!」
静かな楽屋に響いた高めの声、
誰の声なんてすぐわかる
確実に裕翔、
裕翔はまあ、そのさ
メンバーには公認で
付き合ってたりする。
そりゃ裕翔のこと好きだけど
俺だってねむたいわけで
めんどくさいから
寝たふりしよ、
「雄也くん寝てるのー?おきてよー」
「ゆーうーやーくーんー」
「んもーゆーやーくーん」
「っ…うるせぇ裕翔。」
何回も何回も俺を呼ぶ声に
寝るに寝れないから
返事してやった
裕翔を見ると笑顔で
「やっと起きた!ねーねー」
「ん…なに?」
ハイテンションな裕翔に
ついてけずとりあえず返事を、
曖昧に話しをきいた
「さっき滑って転んだから心配になっちゃった。」
「…え?」
「いや、さっき公演中に転んだから、怪我ない?」
「え、あ…平気だけど…」
なんで、しってんの裕翔
俺すぐ起き上がったのに、
「ふふっ、ならよかった。大事な雄也くん怪我してたらって俺心配になっちゃった」
なんて言いながら笑う裕翔
「さ、雄也くん、ほら早く寝なよ!疲れてるんでしょ?」
裕翔はほんと優しいな
ドキドキしてねれねーよ。
ばか 裕翔は年下でガキなくせに
無意識に、かわかんねーけど
…時々、本当にカッコイイ
そんな裕翔に、ドキドキしてる
なんて言えないけどさ
「裕翔、…ありがと、」
「ふふっ、どういたしまして」
軽く俺の頭をくしゃってして
裕翔は楽屋に戻った
あーやべ、俺絶対今顔赤い、
素直じゃない俺は
なかなか言えないけどさ
いつもありがとう
……好き、だから
End
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