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「よう、5年ぶり…だったか?」 祐介は待ち合わせの場所に早めに来ていた俺を見つけて小走りで駆け寄るなり口を開く。 「卒業以来会ってないからそうなるかな」 俺は灰皿でタバコの火を消しながら返答をする 「こんな所で立ち話すンのもアレだから店、行くか」 暑そうにシャツの首元を右手でばたつかせながら祐介は俺に告げて飲み屋の並ぶ通りへと歩いていく 俺はゆっくりとした足取りで彼の後を追う様に歩いていった 居酒屋に着いた俺達は中学時代から現在に至るまでの話を酒を飲みながら語った 松永祐介とは中学の頃から一緒で楽しい事も辛い事も共に経験し、何でも話しをする親友だ。 そんな祐介に対して、俺は今の自分の事だけは話すことが出来なかった。 理由は単純。 今の自分の事を知られたくなかったから…
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